容貌は年齢で大きく変化します。いくらみがいても、若い子と同じにはなりません。でも、「きれいになる」ということは、「若くなる」ということとは違います。
年齢を経ても、白髪をきれいにセットして細部までぬかりないファッションでビシッときめ、上品な身のこなしをされるようなご婦人には誰しも心打たれるものです。そして、そういう女性は必ずといってよいほど、まなざしがきりっとしています。
美しくなることを、若くなることだと捉えてしまうから、「〇歳になったらあきらめなければ」などと考えてしまうのです。自分を美しく磨くことは、自分を大切にすることです。自分を大切にする人は、他人も大切にする人です。
たとえば、あるホテルの洗面所で、何人かの女性に遭遇しました。ご友人か親戚の結婚式に参列されたようで、様々な年代の女性たちが美しいスーツやドレス、晴れ着などに身を包んでいました。女性たちはみなトイレにきちんと並び、ゆずりあって化粧台を使っていました。美しく着飾ったいでたちで、我勝ちにトイレにかけこんだり、ふてぶてしく化粧台を占拠したりはなかなかできないものですね。
ドレスアップすると、それに合わせて言葉も仕草も自然とエレガントになるものです。外見を美しくすると人は、自然と振る舞いも美しくなるのです。そういう気高い自意識をつねに持ち続ける人は、心の中もしゃきっとしているので、だれることないきりっとした眼差しを持ち続けるのだと思います。何歳になっても美しくいようとすることは、恥ずかしいことでも見苦しいことでもありません。
オシャレが大好きな人はみな、50歳、60歳、70歳になったとき、それぞれどんな美しさを目指すか心に描いてみてください。それに向かって今日から努力すればよいのです。
年齢を経ても美しくありたい人。そのために一番必要なものは何かというと、心を気高く持つことだと思います。もうひとつ忘れていけないのは、オシャレは楽しむものだということ。増えていくシミやシワばかりに目をやって毎日憂鬱なため息ばかりついていても、眉間にシワが増えるだけです。
素敵な靴を見つけたときや、新色のアイシャドウパレットを開けるときのときめきこそが、おしゃれの醍醐味。いくつになってもそのときめきを忘れない人が、いつまでも輝いている人です。
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